妊娠中半

お正月の外泊から消灯ぎりぎりに帰ってくると、緊急入院の方が同じ病室に来てました。
よく見ると同じヘパリンを点滴してる。で、検温したりしてると看護師さんが、その子を連れてベットにやってきた。「おんなじヘパリンしてるから、仲良くしてあげてね!」普段、ヘパリンしててもそんなこと言われたことがなかったハハはちょっとビックリしたが「よろしくお願いします!」と挨拶して寝ることに・・・
次の日、みんなで話してる時に何気に聞いてみた。「ワーファリン飲んでるの?」「うん」「心臓わるいん?」「うん」「なんていう病気?」「病名は・・・分からん・・・」「で、よくよく話を聞いてみると、ハハと同じような心臓をしてる。「もしかして、おんなじ病気ちゃう?」と聞いてみたが、「う〜ん・・・」との事。
次の日、ハハの主治医の先生がやってきて人を探してるようで・・・ハハに「自分と同じ病気の子はどこや???」と聞いてきた。そう、正月そうそう緊急で入院してきた子はハハと同じ病気だったのでした!今まで、ハハと同じ病気の人と会ったことがなかったので、うれしかったハハ!しかし、そのYさんはつわりがひどくなってなかなか話できなくなりました。結局、Yさんも妊娠して出産まで入院となり、いつの間にか仲良くなったのでした!でも、そのYさんは人口弁は機械弁でなく生体弁。何でワーファリンを飲んでるのか分からずで、一度ヘパリンを止めたのですが、体調崩してまた再開といろいろあったようです!でも、ハハが退院してしばらくして無事に可愛い女の子を普通分娩で出産しました!
ハハが入院してたK病院は循環器病専門の病院です。産科は、普通の人も見てくれますが、やっぱりお母さんが心臓悪いとかお腹の赤ちゃんが心臓悪いと言う方がとても多い病院です。今回の入院の中で、初寿紀と同じ病気の赤ちゃんを身ごもってるお母さんに何人か会いました。最初は、初寿紀のことを話そうか悩みました。初寿紀が元気だったら、「うちの子も同じ病気だけど、元気だから大丈夫!」って言えるけど、初寿紀が天使になってるので言うにいえませんでした。しかし、みんな情報を求めてるのは目に見えて伝わってくるし・・・はて、どうしたものか・・・と、思ってました。しかし、やっぱりハハは強し!みんな、ある程度覚悟は決めてるようで・・・と言うことで、初寿紀の話を何人かのお母さんにすることにしました。手術が成功して頑張ってる子もしてるということも忘れず伝えて、初寿紀の分も頑張ってね!と話をしました。何万分の1の確立で生まれてくる左心低形性。同じ部屋に、同じ経験をしてる人がいてるなら頑張るといってくれるお母さんもいてくれました。少しでも、初寿紀が頑張ったことが同じ病気の子達の役に立てれば、初寿紀も喜ぶでしょう。にしても、今回の入院中はそんなお母さんに出会うことが多かった・・・左心低形成は増えてるのか?と思ってしまったのでした。
と、病室ではお母さんと仲良くなって、いろいろ話してました。初めての入院で、1週間でぶうぶう言ってたお母さんには、Yさんとハハと二人で「一週間ぐらい短い短い!私ら、10ヶ月やで!頑張りや〜」と言ってみたりしてました。
しかし!ハハにも限界がやってきました。5ヶ月目に入った頃、『もう病院なんか戻りたくない!病』が勃発してしまいました!
しかし・・・やっぱり病院では友達もいてるし、看護師さんにも励まされ・・・あっという間に治ってしまったのでした〜単純なハハでした!
でも、今回の入院生活でいろんな友達が出来たことがうれしかったです。みんな、いろいろ頑張って赤ちゃんを産んでるんだな〜と改めて思い直すことが出来たのでした!
ところで、妊娠中盤・・・病棟のスタッフの方々が心配されてた心不全も、普段以上に調子よく・・・特に、問題もなく・・・赤ちゃんの心エコーも問題なく・・・
先生が、「調子いいな〜最後の最後でどんでん返しでもあるんちゃう?」と冗談で言ってました。ハハも、「じゃあ〜なんかしようか?」と言ってたんですが・・・
今まで、はーちんのときもごんの時もえらい事になったはづハハ・・・何もないわけがないのでした〜つづく・・・



戻る
次へ



水貴の部屋へ